仙台組 フィールドワーク「鬼首の阿弥陀如来像探訪」(2)

 10時に始まった研修会の本日の参加者は、およそ20名。僧侶方もいるが、岩出山や古川など近隣にお住いの門徒さん方が多く参加されている。一行は、バスで最初の目的地へ向かった。

【花山寺跡】
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 緑豊かな山々が続いた車窓が突如大きく開け、大きな湖が見えてきたころに隣の町にある花山寺跡に到着した。阿弥陀如来像は、この花山寺の奥の院にあったという説もあるのだという。
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 このあたりの地区は、花山ダム建設によってできた花山湖によって高台に移転を余儀なくされ、元の街は湖底にあるのだともいう。

 つまりかつての街道はもっとずっと低い場所を通っており、この地に建てられていた花山寺は、平泉の毛越寺などとも共通する、池や広大な庭園を備えた雄大な配置で浄土世界を表現した、大きな臨池伽藍形式の寺院だったのだそうだ。

 これほど山が深い地域に、そのような立派な寺院があったと聞き、現在とは異なった道のつながり、人の行き来が当時あったことを想像させられた。

 しかし現在は本堂跡とほぼ同じ高さに道路が通っており、門から階段を上って本堂まで相当の距離があったという往時をしのぶことは難しくなっている。だが、地元自治体による「花山寺跡」や説明の看板が設置され、廃寺とはなってしまっても、地元の方には忘れられていないのだということがわかる。
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 すこし道路から分け入った現地には、本堂が建っていた時にはその柱を支えていたであろう礎石が点々と残っていた。また、花山寺由来のものではないとのことだが、不動明王像(?)が祀られた不動堂や、鳥居が刻まれた石、日清戦争時の慰霊碑などが今もあり、この場一帯が信仰の場として大切にされてきたのだろうと思わせる場所だった。
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 また、その場へ至る細道には、庭木にありそうな綺麗に色づいた木々や、相当の樹齢を感じさせる巨木もあり、これらもまた建物がなくとも人の営みを感じさせてくれた。

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